こんにちは、森本といいます。
福岡で「教育をおもしろくする」というスローガンのもと、民間学童きりんアフタースクールを運営しています。
放課後の子どもたちの時間をいかに有意義にできるか、探究的な学びを届けられるか、みんなで頑張っています。
今日は私たちが日頃お伝えしているキーワードの中から「自己選択・自己決定」の大切さについてあらためて考えてみたいと思います。
最後までお付き合いよろしくお願いいたします。
私たちのミッション
私たちが育てたい子ども像の1つに「自己選択・自己決定が人材になってほしい」というものがあります。
以下、CAN!PのHPにはこのように記載をしています。
私たちのミッションは、自己選択、自己決定ができる人材を育てることと、子育て応援が軸になるんですね。
妻と話してみて気づいたお互いの生育環境から生まれた違い
少し個人的な話になりますが、「自己選択・自己決定」の大切さについてあらためて考えさせられた体験があったので、少しご紹介します。
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先日、子どもたちが寝静まった後、妻と雑談をしていたときのことでした。ふと、お互いがどういう子育てをされてきたかを話すことがありました。
私と妻は大学時代に知り合っているのですが、それまで歩んできた過程はなんとなく似たような感じだったんですね。しかし、幼少期から現在までの体験を振り返ったときに、どちかというと私はポジティブに捉えられていることが多い一方、妻としては自身の体験をネガティブに捉えている側面が多くあることに気づきます。
その背景について、色々と掘っていくと、要するに自分の節目の選択を自分で行ってきたかどうかが影響していることに気づきました。
私は進路選択や自分の習い事やしたいことは、すべて自分で決定してきたのに対し、妻はどちらかというと幼少期から親の願いを受けて、あまり自分では選択してこなかったようなんですね。
過去の歩んできたプロセスによって、今の受け止め方が違っているというのは示唆に富む話だなぁと思いました。
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もちろんこれは、1つの事例に過ぎませんし、「こうあってほしい」という親の願いが子どもに向かうことは然るべきことだなとも思います。
ただ、そこに子ども側の「願い」や「意思」が入っているかどうかが大事なのだと思います。
子どもの「やってみたい」「やりたくない」が出てきた時こそチャンス
日々子どもたちは子どもたちの世界を生きています。
その中で今知っている世界の中で「やってみたい」ことが生まれ、逆に経験を重ねる中で「やりたくない」ことも増えていきます。
私たちの関わりは、子どもたちの今の気持ちを受け止め「やってみたい」「好き」を創り出していくことにあります。アフタースクールの「好き」を創るというコンセプトですね。
先週のブログでも、ある女の子の変化について書きました。
要点としては、
・「好き」はまずはやってみないことには分からない
・「やってみよう」と思うまで待つことが大切
という点に集約できるのですが、これを言い換えると「やってみよう」「やりたくない」という意思が出てきた瞬間こそ自己選択・自己決定を促すチャンスと言えます。
幼児~小学低学年期は、子どもたちはまだ大人が主体の中で生きています。大人が作るルールや提案は守らないといけないと思っている子が多いし、指示に従うことが必要だと感じています。
それが発達の段階を経て自分の意思をはっきりと表示できるようになっていきます。自分の置かれている環境に違和感を感じたり、納得いかない気持ちを言葉や態度で表現をし始めます。遅かれ早かれです。(いわゆる『反抗期』です)
そこには親子でのぶつかり合いも生まれ、親としては頭を悩ます時期なのですが、大事にすべきは子どもとの話し合いです。
子どもが「やってみたい」「やりたくない」と意思表示をしてきたときこそ、成長のチャンスです。そこで納得して自分で自分の道を選択できたら、先々で大きな自信と肯定感につながることでしょう。
ぜひ、ご家庭でも大事にしていただきたいなぁと思います。
そして、必要であればご家庭での悩みは全力で受け止めますので遠慮なくご相談くださいね。各ご家庭の子育てに寄り添うことも私たちは大事にしたいと思っています。
あらためて、「自己選択・自己決定」を大切にする意義について、私たちなりの考え方を整理してみました。
私たちアフタースクールも、子どもたちの選択決定ができる場面を日常の中にできるだけ取り入れていっています。学習、体験活動、遊びなどあらゆる場面においてです。
自己選択・自己決定の体験の積み重ねが子どもたちの心を豊かにできると信じています。
では、また。
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