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執筆者の写真原口日加里

「好き」を深めるために必要なのは体験を繰り返すこと

こんにちは。原口です。

 

民間学童きりんアフタースクールでは、子どもたちが自ら考え・選択・決定できるよう、遊びや学びの場づくりを日々試行錯誤しています! 

 

きりんアフタースクールでは、月ごとにテーマを決めて「好き」を見つける体験活動をおこなう「クリエイティブタイム」を設けています。

このクリエイティブタイムは1回限りで終わることもあれば、同じ内容で曜日を変えて行うこともあります。

 

今週の火曜日は先週に引き続き、2回目のスイートポテト作りを行いましたが、初めて参加する子も、2回目の参加になる子もいました。

この2回目参加の子どもたちが、どのように過ごしていたのか?子どもたちの様子を交えながらシェアしたいと思います。

 

2回目参加のAちゃんの様子

ほとんどのクリエイティブタイムは、子どもたちが選択して参加するかどうかを決定します。

なので、子どもが気に入った内容であれば、2回目の参加ということもよくあることです。

 

スイートポテト作りに2回目の参加となったAちゃん。

2回目にもなれば、手順が分かっているので「今、この材料を入れるといいよ!」などタイミングよくお友達に教えてくれます。

 

作業を進めていくと、Aちゃんは1回目でお友達が作業していたサツマイモの皮むきや仕上げに卵をぬる作業を

「やったことないからやりたい!」

と積極的に挑戦します。

スイートポテトの形も「今日は星形にする!」と工夫を凝らして作っていました。

 




「深める」ために必要なもの

少し話がそれますが、クリエイティブタイムを通して体験の数を増やせば増やすほど、自分が「好きなもの」、「嫌いなもの」が明確になっていき、自分を「知る」ことに繋がります。

その一方で、同じ体験を繰り返し行うことは「好き」を深めるうえでとても大切なことだと感じています。

 

今回のAちゃんのように、初めて体験してみて「もっとこうしてみたい!」が生まれたときに、2回目の参加でさらなる経験や試行錯誤をすることで、より「好き」になったり、気になったこと・不思議に思ったことから出る問いをどう解決していくのかを考えたりするきっかけになることもあります。

 

そして、2回目の参加になると参加しているメンバーが1回目と異なるので、子どもたちから出てくる疑問や空気感も変わってきます。

メンバーが変わったからこそ、1回目では気づけなかったこと、試すことができなかったことが2回目で経験することができます。


つまり、同じ体験でも感じ方が変わるのです。


この感覚がすごく大切だと思っていて、同じことでも繰り返し体験していく中で、前は考えもしなかった創意工夫が生まれたり、他のお友達との協働が生まれたりします。

 

その結果、体験をより「深める」ことになり、そしてまた新たな気づきや試行錯誤に繋がっていき、さらにさらに知識や思考を深めていくようなサイクルが子どもたちの中で回っていくんだなぁとAちゃんを見ていて感じました。

 

この「深める」サイクルは、クリエイティブタイムに限ったことではなく、遊びの中でも多く存在しています。


前回と同じ遊びをしているように見えても「前よりもココがうまくできるようになった!」など、子どもたちなりにその遊びを深めていたりします。

同じ(ように見える)ことでも子どもたちは、新たに気づき、試行錯誤し、深め、進化を重ねているようです。

 

子どもたちは今、何を深めているのでしょうか?

そんな視点から子どもたちを見てみるのもいいなと思う経験でした。

 

それでは、また。

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