こんにちは、きりんアフタースクールの森本といいます。福岡で「教育をもっとおもしろくする!」というスローガンのもと、民間学童きりんアフタースクールを運営しています。
放課後の子どもたちの時間をいかに有意義にできるか、探究的な学びを届けられるか、みんなで頑張っています。
今日は9月から取り組んできていたプロジェクトについて、整理してみたいと思います。きりんアフタースクールで実施していた「クリエイティブタイム」の様子についてになります。
夏休みにたくさん「川」で遊んだことをきっかけに、、、
きりんアフタースクールの子どもたちは、夏休みにたくさん川遊びをしました。
施設の近くに徒歩で行ける範囲で「樋井川」という川があり、連日のように出かけていっていました。その経験を活かしてきっかけにして、何か子どもたちと学びにできないかと考え「川」をテーマにした学びがスタートしました。
どんなことを知ってる?興味がある?
まず、子どもたちが「川」というテーマを出したときにどんなことを知っているのか、どんなことに興味を持っているのかを知るところから始めました。
子どもたちから出てきたのは、生き物、海と川のちがい、地形について、どろについて、石切りについて、、、などなど。
子どもたちが夏休みに川で過ごした経験をもとに、感じたこと・知りたいことが次々に出てきました。
ここで感じたのは、子どもたちは大人が思っている以上に予備知識をたくさん持っているということ。
最近はYoutubeなどのツールの台頭もあって、特定のジャンルについては子どもたちのほうが大人以上に詳しいことがたくさんあることを肌で感じます。
グループに分かれて調べたり、まとめたり
子どもたちの関心に合わせて、いくつかのグループに分かれて活動が始まりました。
ここからは写真を中心に、活動の様子の一部を紹介していきます。
実際の「樋井川」に見立てた地図に、生き物や植物、地形の情報などをマップ化していくチームがありました。
川遊びを通して五感で感じたものを、記憶を頼りに表現していきます。
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石切りについて興味を持った子たちは、遊び方をまとめたり、実際にどうすればうまく石切りができるか川に試しに行ったりしました。
「体験する⇒体験したことをもとに調べてみる⇒調べてみたことをまた体験する」
この流れが子どもたちの学びを深めていくのだなと感じます。
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子どもたちがカメを捕まえました!画用紙でカメを実際の大きさに合わせて作っています。
「生き物」は子どもたちにとっても身近で、興味をそそるテーマだったようです。他にも鯉やメダカやサギなどがいて、子どもたちの学びを深めてくれました。
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遊んだ川がどこにあるのかに興味を持った子がいました。
Google Mapを使って、自分たちが遊んでいた場所を拡大したり縮小したりしながら探していきます。
「世界の中の日本、日本の中の福岡、福岡の中の、、、」と自分なりにアウトプットをしていきました。
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海と川のちがいに着目した子がいました。
自分の知っている知識を比較しながらまとめていきます。
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最後に集約してみんなでシェア
活動のプロセスを最後に集約して、みんなでシェアをして見えるように掲示しました。
お互いが「川」をきっかけに興味を持ったこと、学びを深めたことが視覚的に見えるようになっています。
まとめ
ここまで9月から取り組んできていた「川」についての学びを整理してきました。
ここで紹介したものは、元々スタッフ側が枠組みを作ったものに子どもたちの学びを当てはめたのではなく、子どもたちから出てきた興味関心に添って、どうすればより学びが深まっていくかを一緒に伴走しながら形にしていったというのがポイントだと思っています。
夏休みを通して遊んだ「川」での思い出が、より線になってつながったのではないかと思います。
私も一部参加した中で印象的だった場面が2つありました。
まず一つ目。
石切りについての遊び方を調べている2年生の子が3人いました。大人用に書かれているサイトから情報をとってくるので、まだ読めない漢字や意味の分からない言葉がたくさん混ざっていました。
そんな中、「これなんて読むんですか?」「どういう意味ですか?」と、ものすごく前のめりに、主体的に学ぼうとしている姿がありました。
学ぶことに「意味」を見いだせると、こうも子どもたちの学ぼうとする姿勢が変わるんだと気づかせてくれました。
続いて、2つ目についてです。
ある程度予備知識を入れた状態で、10月上旬にあらためて実際の川に出かける機会がありました。
その時に子どもたちから「夏の時より浅くなってる!」とか「前はあの辺にカメや鯉がいた~!」と、それぞれの気づきを教えてくれました。石切りに適した石を必死に探して試してみたり、近くに生えている植物に興味が派生していった子もいました。
私には、体全体で気づきを得ているように見えました。知識として学んだことに実際に目で見たり、触れてみたりすることで体験が強化されます。その体験は自然に学びとして根付いていきます。
あらためて子どもたちの様子から、そのことを感じさせてもらいました。
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最後に読んでくださっている保護者の皆さまへ。
しばらく玄関の箇所に掲示をしておりますので、よかったらお迎えの時などを利用してご覧ください。
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