こんにちは、みえです!
今回は、「子どもが自分で決めるために大切にしたいこと」についてお話ししたいと思います。
できるようになってきた実感
きりんアフタースクールでは、将来を通じて必要となる基礎学力を身につけられるよう、国語・算数の学習を行っています。
ある日、A君が「今日は、ひき算のプリントが3枚もできた!」と嬉しそうにおしえてくれました。
A君は少し前から、3けた-3けたのひき算の筆算に取り組んでいるのですが、先週は繰り下がりのある計算の仕方に苦戦していました。
その日は、以前よりもすらすらできた実感があったようで、そのことをわたしに伝えてくれたのでした。
「自分はこうしたい」をもつこと
その数日後、A君が、今取り組んでいる問題のテストを行いました。
以前も同じテストを行っており、今回が2回目でした。
テストの様子を見てみると、問題を解くスピードが格段に速くなっていました。
しかし、答え合わせをすると、依然、間違えている問題がちらほら・・・。
スタッフ:「テストをやってみて、どうだった?」
A君: 「速くできた!」
スタッフ:「そうだね。問題を解くスピードがすごく速くなったね!次からの学習どうする?」
A君: 「うーん・・・。」
スタッフ:「問題を解くのが速くなったよね。でも間違っている問題もあるよね。
・・・次回からの学習は、次のレベルの問題に進むか、もう少し今のレベルの問題を
練習するか。A君はどうしたい?」
A君: 「もう少し今のレベルの問題を練習する。」
というやりとりがあり、A君は引き続き今のレベルの問題に取り組むことに決めました。
A君が、テストをするまでの自分の学習やテストの結果をふり返りながら、
自分でじっくり考えている姿が素敵でした。
この後も、スタッフと一緒に、どんな問題で間違っているか、どんなやり方をすれば間違えないかを一緒に考えるやりとりが続きます・・・
自分で決める
CAN!Pでは『自らの意志で選択し決定し続ける人材に溢れる社会をつくる』というビジョンを掲げ、子ども達と過ごす場を試行錯誤しながらつくっています。
A君は、テストを受けてみた結果、引き続き今のレベルの問題に取り組むことを自分で決めました。
こんなふうに、子どもが自分で決めるために、
「~してみてどうだった?」
「あなたはどうしたい?」
という問いかけを大切にしています。
とはいえ、判断材料がないまま決めていくということはできません。
そこで、大人として、「こういうふうに見えたけど、どうかな?」「こんな選択肢もあるよ」と判断材料を少しずつ手渡すことも同時に大切にしていきたいと思います。
選択・決定する場面をつくること、子どもとしっかり話して思いを引き出していくことで、自分で選択・決定する力を育んでいきたいと思います。
これからも、子ども達がいろいろな場面で自分の意志をもって決めていってほしいと願っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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