こんにちは。原口です。
民間学童きりんアフタースクールでは、子どもたちが自ら考え・選択・決定できるよう、遊びや学びの場づくりを日々試行錯誤しています!
きりんアフタースクールでは、月ごとにテーマを決めて「好き」を見つける体験活動をおこなう「クリエイティブタイム」を設けています。
先日は、子どもたちとスイートポテトづくりに挑戦しました。
そこで子どもたちの思いやりを感じる瞬間があったので、そのおすそ分けをできればと思います♪
まさに「思いやりのある協働者」
年度末が近づいてきて、どの子どももこの1年間で様々な成長をしたなぁと感じています。
ある日、クリエイティブタイムをいつも担当しているスタッフAが「最近の子どもたちを見ていると、自分たちで出来ることも増えてきましたよ。」と話していたので、今回のスイートポテト作りでは、子どもたちに任せる部分を多くして進めていくことにしました。
今回のクリエイティブタイムに参加したのは1年生と2年生。
2年生がリーダーシップをとってスイートポテト作りが始まりました。
材料を混ぜていくときも、2年生が「次の材料は何?」と1年生に聞きながら、子どもたちだけでどんどん先に進めていきます。
そんな中、2年生のBちゃんが
「まだなにもやっていない人で、これやりたい人~!」
とみんなに聞いてくれたのです。
この言葉は、スタッフAが子どもたちにいつも投げかけていた言葉でした。
声が大きい子どもの意見が通りやすく、作業の量がその子に偏ってしまうことはよくあることです。
でも、それでは楽しめない子がいる。やりたくても「やりたい!」と声を大きくして言えない子がいる。そんなことをBちゃんは、これまでのクリエイティブタイムや経験を通して学んでいたのかもしれません。
まさにBちゃんが発したこの言葉は、私たちが育てたい子ども像である「思いやりのある協働者」を体現したものでした。
大人がどんな想いで声掛けをしているのか、ときにはその声掛けした理由を織り交ぜながら子どもたちと関わることで、子どもは大人の想いを受け取るのだと感じたBちゃんの一言でもありました。
もうひとつの「思いやり」
最後に出来上がったスイートポテトをみんなで食べていると(スイートポテトを食べたことがない子どもは8人中7人でした!)
「おいしい~!」
「あんまり好きじゃないな」
などなど色んな感想が出ているなか、
「これ、〇〇にあげたいな!」とスタッフに余っていたスイートポテトを持っていく子が自然と出てきたのです。
「スイートポテトをあげたら、あの人は喜んでくれるだろうな」と、そこに喜びを感じる子どもたち。
自分だけではなく、ひとに想いを寄せるその姿がとても純粋で、素直で、尊いなぁと感じる瞬間でした。
できたてでアチチ
最初から最後まで子どもたちの思いやりに触れ、あったかい気持ちになったクリエイティブタイム。
次のクリエイティブタイムでは、子どもたちからどんな言葉が湧き出るのか楽しみです。
それでは、また。
Comments