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アドベンチャー担当 CAN!P

主体的に考えられる子になるために家庭でできること

更新日:2022年10月14日

こんにちは、きりんアフタースクールの森本といいます。福岡で「教育をもっとおもしろくする!」というスローガンのもと、民間学童きりんアフタースクールを運営しています。

放課後の子どもたちの時間をいかに有意義にできるか、探究的な学びを届けられるか、みんなで頑張っています。

さて、現在私たちは保護者の方と面談を行っています。各ご家庭から日頃のアフタースクール以外の姿を聞ける有意義な時間になっています。その中である保護者の方から「なんでも主体的にできるようになってほしいけど、どこまで任せたらいいか迷うんですよね、、、」といったようなお話を聞かせていただくことがありました。

今日はこのことについて、私たちが考えていることと、ご家庭での子どもたちへの働きかけのヒントになることがあればと思い書いていこうと思います。


自己選択・自己決定を大事にする

私たちCAN!Pグループ全体として、「自己選択・自己決定ができる子に」ということを大事にしています。これはきりんアフタースクールでも変わりません。

そもそもなぜ「自己選択・自己決定」を大事にするかという点については、大きく2つの観点があります。


1点目は非常にシンプルで、自分で選択し、決定できる人生のほうが豊かだからです。誰かに何かを課され続ける人生というのははっきり言って面白くありません。自らの意思でやりたいことを選択決定できることが、人生を彩ってくれるのは疑いようのないことだと思います。


2点目は昨今の時代背景からです。例えば、私たちが日々当たり前に使っているスマートフォン。初代iphoneが日本で発売されたのが2007年です。たかだか15年前なんですね。

同じことが今後も言えます。今から15年後を想像してみてください。子どもたちが社会に出て行って間もなく、テクノロジーによって今の常識が一変している可能性があります。何も変わっていないと考えるほうが難しいでしょう。


そうなったときに、今から子どもたちが身につけていく必要があるのは、どんな時代になっていても自分で考え、自分で行動できる力です。これは大人になって必要に迫られてから身につくものではありません。幼少期の体験や経験が原体験として下地になったうえで身についていくものです。

だからこそ、私たちは「自己選択・自己決定」を大事にしたいと思っています。


家庭でできる自己選択・自己決定のトレーニング

「自己選択・自己決定」と書くとすごく大きなことを決めないといけないように感じますが、まずは身近で日常の中で実践していくことが大事になってきます。

最も分かりやすく実践がしやすいのは、 ・まずは選択肢を出して選んでもらうような質問をしてみる ・声をかけるときに「アイメッセージ」で伝えるようにする

ことです。


順に説明していきますね。


逆に、自己選択・自己決定を阻むものとしては、「~しなさい」という指示命令ですね。この言い方をしてしまうと相手が行動する内容が既に決定しまっており、選択の余地がなくなります。

例えば自己選択・自己決定ができるような声かけとは以下のものがあります。

「今日の晩ご飯、唐揚げかハンバーグにしようと思っているんだけど、どっちにする?」

この質問のポイントは、「唐揚げ」「ハンバーグ」という選択肢が提示されている中から自分で選べるという点です。(専門的にはクローズドクエスチョンと言います)


これを、

「今日の晩ご飯どうしたい?」

のように(オープンクエスチョンと言います)聞くこともできるのですが、子どもによっては答えにくかったりするので最初は難易度が少し高くなりますし、子どもに判断を委ねすぎてしまいかねません。

次に「アイメッセージ」を入れた質問の仕方とは以下のようなものがあります。


「学校の宿題なんだけど、お母さんは朝のうちにしておいたほうがいいと思うんだけど、朝にする?お昼からにする?」


この場合、主語が「お母さん」になっているため、お母さんの気持ちが伝わりやすく、かつそれを踏まえて子どもが自分で選択できるようになっています。仮に「お昼からする」という選択をした場合、「どうしてそう思ったの?」と理由をたずねてみるのがおススメです。

例えば、「朝に観たいテレビがあるからそれを観てからしたい」などが理由として返ってくるかもしれません。


このようにまずは自分の意思で選び、気持ちを言葉で表現する機会を作ってあげることから始めていけます。

十分に「自己選択・自己決定」の一歩目と言えると思います。


今日は「自己選択・自己決定」という点について家庭でできることについて書いてみました。

・クローズドクエスチョンで選択する経験を積ませる ・「アイメッセージ」で伝えてみる

ポイントはこの2点です。できそうな場面から始めてみてくださいね(*^^*)

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