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執筆者の写真原口日加里

体験と体験の間に「繋がり」を感じる

こんにちは。原口です。

 

民間学童きりんアフタースクールでは、子どもたちが自ら考え、選択・決定できるよう、遊びや学びの場づくりを日々試行錯誤しています! 

 

きりんアフタースクールでは、月ごとにテーマを決めて「好き」を見つける体験活動をおこなう「クリエイティブタイム」を設けています。

このクリエイティブタイムでは、敷地内の畑を耕したり、作物を植えたりする活動を行うこともあります。

今日はその活動に参加したAちゃんとのやりとりの中で感じた、「体験に繋がりを持たせることの大切さ」についてお話したいと思います。

 

 

Aちゃんの「伝えたい!!」エネルギー

 とある日、クリエイティブタイムで敷地内の畑を拡張するためにスタッフと子どもたちで畑を耕していました。



 

私は別の場所で子どもたちと過ごしていたため、そこに居合わせることはできませんでしたが、どうしても畑の様子を見たくて、ひと段落した後に畑の様子を見に行きました。

 

その道中、外で遊んでいた3年生のAちゃんから「畑に行くの?」と聞かれたので、「そう!畑を見たくて今から行くところ!」と伝えると、Aちゃんも一緒に畑についてきてくれることになりました。

 


畑に着くと拡張した畑が目の前に広がっています。

 

Aちゃんから畑づくりの手順を聞いていると親子が通りかかり、「この葉っぱは何の葉っぱ何だろうね?」とお母さんと話しながらその作物をまじまじと見つめていました。

 

そこですかさずAちゃんが「これはじゃかいもだよ!・・・」と植えている作物を次々とその親子に紹介します。

 

その親子が去った後も、私に「じゃがいもの茎はね、食べられるんだよ!私のおばあちゃんが作る炒め物が好きなんだよね~!」と満開の笑顔で教えてくれました。


 


体験と体験の「繋がり」のなかで得られるもの

Aちゃんは作物に関する知識をいろいろと教えてくれましたが、私はその様子を見ていて、畑に関わる体験を通して得たものは、知識だけではないと感じています。

 

子どもたちは、畑を耕すことから始め、植える野菜を決め、植え、育て、収穫し、料理をして食べるところまで全て関わります。

 

その経験の中で、野菜の成長を感じる嬉しさ、収穫の喜び、食べる楽しみなどなど、畑を通して何かを感じとる瞬間が多くあります。

 

その結果、Aちゃんは作物に対する思い入れ、いわば愛着みたいなものが芽生えていったのではないかと思うのです。

 

その愛着があるからこそ、畑のことを話したい!というエネルギーが生まれ、Aちゃんはイキイキとした表情を見せてくれたのだと感じています。

 


畑の例は一例にすぎませんが、クリエイティブタイムの内容は「その日やったらおしまい」なのではなく、月ごと、年ごとに「繋がり」があるものをスタッフが用意しています。

 

そのため、回数を重ねるごとに「これって、こないだの内容と繋がっている!」と思える瞬間が増え、愛着が生まれたりどんどん楽しくなっていったりすることもあれば、「今回はこんな感じで試してみようかな!」「これは自分でどんどんやれるぞ!」と子どもたちが主体的になっていく姿を見ることができます。

 

単発的に体験をすることも多様な経験ができるというメリットもありますが、体験と体験との間に繋がりがあることで、体験を深くじっくり味わうことができると考えています。

 

どちらがいいというわけではなく、スタッフとしてこの2つの良さを理解しながら、子どもたちには沢山の体験をしてほしいと願っています。

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

それでは、また。

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