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子どもたちの「学ぶ姿勢」をつくる場所

執筆者の写真: 原口日加里原口日加里

こんにちは。原口です。

 

民間学童きりんアフタースクールでは、子どもたちが自ら考え・選択・決定できるよう、遊びや学びの場づくりを日々試行錯誤しています! 

 

きりんアフタースクールには「学びを創る」というコンセプトがあります。

日々、子どもたち自らが主体的に深く学んでいくための姿勢を培うために、どのような関りを行っているのかお伝えできればと思います。

 

自立した学習者

突然ですが、子どもが学習に向かうとき、どのような状態であることが理想的でしょうか?

 

子どもの10年後を想像してみたときに、、、

 

・「次に何すればいい?」「誰かに見てもらわないとできない!」など人に依存するところが大きい状態

 

・「ここが苦手だから、もう一回復習しよう」「この場所、この時間だと集中できるからそこに合わせよう」など自立している状態

 

おそらく、多くの方が後者の学習状態になっていてほしいと考えるかと思います。

しかし、後者のような子ども自らが主体的に「学びを創る」、自立した学習者になることは、そんなに簡単なことではないと思うのです。

 



これは、私の実体験になりますが、中学から塾に通わせてもらい、塾で言われたことをやっていれば勉強に困ることはほとんどありませんでした。

しかし、高校に進学すると科目数が増え、難易度も上がったことで、全ての科目を塾に頼る時間もなく、何をどうしたらいいのか途方に暮れたことを覚えています。

 

私の場合、中学時代に受動的な勉強が染みついてしまったことで、高校時代で主体的に勉強をしていくという姿勢を取り戻す、あるいは習得することにかなり時間がかかってしまったのです。

 

これは私の一例ですが、理想の学習姿勢と現実とはかなりギャップがあるというのは、よくあることではないでしょうか?

 

 

「学びを創る」第一歩

私は、子どもたちには1日でも早く、大人からやらされる学びだけでなく、子どもたち自らが主体的に「学びを創る」(=自立した学習者)ことができるようになってほしいと思いながら子どもたちと接しています。

 

なぜなら、自立した学習者になることで、子どものうちから自分の興味をもっと広めたり、深めたりすることが自由自在にでき、自分の意志で決定できる選択の幅も増えていくと考えているからです。

 

きりんアフタースクールでは「学びを創る」第一歩として、算数国語のプリント学習をする時間に次のステップに進むか否かを子どもと相談して決めていきます。

その中で、子どもの意見を聞くことはもちろんのこと、こちらの想いも同時に伝えたうえで子どもに最終決定してもらいます。

 

「学びを創る」うえで必要な自己選択・自己決定を経験すること、そして自分が納得して決めたからこそ前向きに学習に取り組める経験をすることで、主体的な姿勢を育んでいきたいという想いで、最終判断は子どもたちの意志を尊重しています。

 

大人はついつい、「子どものためを想って」学習を提案し、本人の意思に反した学習を半ば強制的に実行してもらおうとしてしまうことがあります。

その瞬間は、出来なかったことが出来るようになり、近道に見えますが、長い目で見たときに「大人が言った通りにやればいいや」「勉強って苦しいものだ」と自立して学習する姿勢からは遠ざかってしまう可能性だってあります。

 

子どもが自立して学習することが出来るようになれば、この瞬間にできない問題があったとしても、出来なかったところにまた戻ってきて自ら学習を始めたり、大人の一声で納得して学習に向き合うことが出来たりと自分の力で学習をどんどん進めていけるようになります。

 

長い人生を考えたときに、遠回りのようで実は近道なのが自らが主体的に「学びを創る」ということかもしれません。




 

さいごに

自ら主体的に「学びを創る」ことができる自立した学習者になることは、決して簡単なことではありません。

千里の道も一歩から。日々一歩ずつ子どもたちと一緒に歩んでいけたらと思います。

 

何か学習面でお困りのことがある場合も、きりんアフタースクールのスタッフにお気軽にお声掛けくださいね。

 

それでは、また。

 
 
 

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