子どもと向き合うときに考えていること
- 原口日加里
- 2024年3月14日
- 読了時間: 3分
こんにちは。原口です。
民間学童きりんアフタースクールでは、子どもたちが自ら考え・選択・決定できるよう、遊びや学びの場づくりを日々試行錯誤しています!
きりんアフタースクールは、子どもたちにとって学校でも家庭でもない第三の居場所です。
そしてスタッフは子どもたち自身が自己選択・自己決定できるよう、伴走者として縦でも横でもない関係性を構築しています。
子どもたちの伴走者として、子どもたちに日々どのように関わっているのか、その一部をこのブログを通じて想像していただくことができれば幸いです。
Aちゃんの選択
ある日の学習時間中、子どもたちが黙々と学習に取り組んでいるなか、Aちゃんが浮かない表情をしていたので「どうしたの?」と声をかけてみました。
すると、「私、今日は機嫌が悪いから学習できない。」と伝えてくれたのです。
その後Aちゃんと話をして、その日は学習をせずに過ごすことを決めました。
ここで、「決まりだから頑張って学習しようよ!」と半ば無理やりに学習してもらうこともできましたが、今のAちゃんにとってこのまま学習を続けた方が良いのか、続けることで学習に悪いイメージをつけてしまって逆効果になってしまわないか、Aちゃんとの対話の中で探りながら今回の判断を行いました。
そして、その日Aちゃんに最大限寄り添った一番の理由は、Aちゃん自身が自分のモヤモヤに気づき、自分の今の状態を人に伝えるということが、彼女にとって簡単ではないことを理解していたからです。
Aちゃんと日々かかわる中で、自分の想いを言葉で上手に伝えられずに行動で訴えてくれることがポツポツありました。
そんな彼女が言葉で自分の気持ちを伝えることがだんだんと上手になっていき、今回の「私、今日は機嫌が悪いから学習できない。」という一言が言えるようになったことに、大きな成長を感じたのです。
そんな経緯もあり、Aちゃんには、自分で気持ちを言えたこと、それを受けとめてもらえたことを1つの成功体験として持ってもらいたいとその瞬間に感じ、対話をしていました。
そしてこれからも、自分はどんな気持ちで、どうしたいのかを知り、人に伝えられるようになってほしいと願っています。
伴走者としての在り方
今回は、Aちゃんのお話をしましたが、子ども一人ひとりのその時の状況によってどんな風に伴走していくのかは異なります。
ときには「今は踏ん張り時だ!」と引っ張っていくこともあります。
ただ、どんなときも「子どもの想いは?」「子どもにとってのベストはなにか?」を考え、子どもの縦でも横でもない関係で伴走していける自分でありたいと改めて感じました。
まだまだ私も成長中なので、未熟なところが沢山ありますが、子どもたちから学びながら共に成長していけたらと思います。
それでは、また。
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