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執筆者の写真原口日加里

子どもの「自立」を支えたい

こんにちは。原口です。

民間学童きりんアフタースクールでは、子どもたちが自ら考え・選択・決定できるよう、遊びの場や学びの場を日々試行錯誤しています!


2024年度の新1年生に向けた説明会が始まり、保護者の方の反応を直接感じる貴重な機会をいただいております。



保護者の方から反応やご意見をいただく中で、子どもに「自立」してほしいと感じている保護者の方が多くいらっしゃる印象を受けました。

私は、「自立」とは学ぶ主体・人生の主体は自分にあり、自分で選択し自己実現に向かっていくことだと考えています。


今日はきりんアフタースクールの子どもたちが主体的に学ぶために、スタッフがどのような関りをしているのかをA君とのやりとりをもとにシェアしようと思います。


A君の学習の様子

きりんアフタースクールでは学習タイムが設けられ、オリジナル学習プリントを個々のペースで進めています。


今日お話しするA君は、九九のプリントに取り組んでいました。



学習プリントのカリキュラムでは九九の次に掛け算の筆算をします。

九九が不慣れな状態で掛け算の筆算に進むと、プリント1枚あたりにかかる時間が極端に増えてしまう場合があるため、九九をしっかりおさえることが大切になります。

そんな背景から、テストで九九をスラスラ言えるようになったら掛け算の筆算に進むようにしていましたが、A君はそのテストをなかなか受けたがらない様子でした。



そこで、プリントを使って九九のテストをしてみると、ほとんど解くことができており、スタッフが話を聞いてみると、A君は「口で言うのは嫌なんだよねぇ」と伝えてくれました。

ここで得た教訓は、子ども一人ひとりをしっかり観察しなければ「やらせる」学習になってしまい、「自立」には程遠い結果になってしまうということ。

観察して、対話して、どうすれば自分は学習に前向きに取り組めるのか、自分で学習を進めることができるのか、日々子どもたちに色んなことを気づかせてもらいながらも、子どもたちが「自立」して学習できるよう、引き続きサポートしようと改めて感じました。


A君の後日談

A君はその後、「掛け算の筆算に進みたい!」と強い気持ちを伝えてくれました。

九九の復習が必要な部分はありましたが、A君の前向きな気持ちを受け取り「分かった!筆算に進もう。もし九九の練習がいりそうになったら言ってね。そのときまた練習しよう!」

とお話しし、筆算に進みました。


筆算を解いているときの集中力と「できる!」という前向きなパワーを感じ、学習を主体的に進めるその姿に関わり方で子どもはいくらでも主体的に行動できるのだと確信しました。



最後に

勉強にネガティブな気持ちを抱くと自然と勉強嫌いに向かっていきます。


だからこそ、勉強に対して主体的に向かっていける環境づくりや関わり方はとても大切になります。

縦でも横でもないナナメの関係のスタッフだからこそ、一緒に話し合って勉強の取り組み方を相談し、自分の想いを素直に伝えられる場面も多くあるのではないかと思います。

1つの言動が子どもたちにとって「やらされた」と感じるような伝え方になっていないか?日々模索し向き合っていきたいと思います。


ここまでご覧いただき、ありがとうございました!


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