こんにちは。原口です。
民間学童きりんアフタースクールでは、子どもたちが自ら考え・選択・決定できるよう、遊びや学びの場づくりを日々試行錯誤しています!
スタッフとは日々、「子どもたちにどんな関りをしていこうか」など、子どもたちを中心にした会話が繰り広げられています。
そこで話題によく上がるワードとして「余白」があります。
私たちが思う「余白」とは何か?どんな価値があるのか?をお伝えすることができれば嬉しいです。
クリエイティブタイムの「余白」
きりんアフタースクールでは、月ごとにテーマを決めて「好き」を見つける体験活動をおこなう「クリエイティブタイム」を設けています。
このクリエイティブタイムでは子どもたちが新しいものに出会ったり、それを自分たちなりに深めたりしている場面を見ることができます。
この深める場面は余白がなければ実現することが難しいと考えています。
ここでいう余白は「時間」です。
具体的に言うと、クリエイティブタイムを「〇分以内に終わらせる」という時間設定がないので、子どもたちの「△△にしたらどうかな~?」などの言葉を拾い上げ、「じゃあ、やってみようか!」「調べてみようか!」などスタッフができる限りその一言を実現します。
もし、時間に余裕を持たないままクリエイティブタイムを行おうとすれば、このような深める時間は得られず、「おもしろい!」「もっと知りたい!」など「!」な瞬間が少なくなると考えています。
それだけではなく、「どうしてこうなるんだろう?」といった疑問を抱いても「どうせ言ってもできないから」と無意識にその好奇心にフタをしてしまい、疑問を感じたことにすら気づかないことになりかねません。
好奇心にフタをする経験が積み重なった結果、疑問を抱く力や問いを立てる力が失われていく可能性は十分にあると考えています。
だから、余白がないことが理由で好奇心にフタをすることは、あまりにもったいないことだと思うのです。
「余白」を残す
時間の余白はクリエイティブタイムに限ったことではなく、全てに通ずることだと考えています。
例えば遊びの時間であれば、十分な時間を自由遊びに割くことでじっくり遊び、遊びに飽きたらまた新たな遊びを思いついたり、遊ぶ友達が自然と変わったりと、自然と遊びを広げていくことができます。
そうやってじっくり遊んだからこそ、「!」な心動かされる場面に多く出会っていくのだと、子どもたちを見ていて感じます。
ただ、この時間的な「余白」は意識しないとすぐに埋まってしまうものだとも考えています。
自分自身も意識していないと、色んな経験を沢山詰め込んだ方が子どもたちは喜ぶだろう、多くの経験を受け取ってくれるだろうと、ついつい詰め込んでしまいそうになることは何度もありました。
大人から子どもたちに手渡す経験のバランスと「余白」のバランスは難しいものではありますが、大人から子どもたちに余白をプレゼントして、この余白から生まれる感性を大切にしていってほしいと思います。
今回は時間の「余白」の大切さについて考えてみました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
それでは、また。
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