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執筆者の写真原口日加里

本が身近になる場所を目指したい

こんにちは。原口です。

 

民間学童きりんアフタースクールでは、子どもたちが自ら考え・選択・決定できるよう、遊びや学びの場づくりを日々試行錯誤しています! 

 

10月より図書室スペースが建物の2階にできましたが、このスペース、もっといえばきりんアフタースクールの子どもたちが過ごす空間や時間を活用した読書環境を整えていくことを目標にした取り組みが2月より始まります。

本日は、この取り組みに込めた想いと2月より実施する取り組み内容の一部をお話ししようと思います。



 

読書から得られるもの

「読書」にこだわっている理由は、きりんアフタースクールで読書を好きになる子、本を気軽に手を取るようになる子が増えていくことで、子どもたちの人生や社会全体に大きなインパクトを与えることが可能だと考えているからです。

 

私がそう考えている理由は3点あります。

読書をすることで、

学問・思考を深めることができる

➁心の豊かさや多様性を受け入れることに繋がる

意思疎通をスムーズにできる

 

読書をすればこれらが完璧にできるようになるということを言いたいわけではなく、読書がこの3つの力を下支えしてくれているイメージです。

 

読書がこの3つの力にどう関わっているのかを考えてみました。

 

学問・思考を深めることができる

どの学問も文章を正しく読むこと、捉えることが必要になります。

例えば、小学6年生が受検する全国一斉学力テストの算数の問題はこのようになっています。



 

算数だから計算できればOK!ではないことがこの問題からもお分かりいただけると思います。

子どもたちには、文章を正しく読んでこれまでの体験や知識、スキルを総動員させて解くことが求められているのです。

 

読書を通じて論理的な構造を持っている良い文章に触れることで、読解力はもちろんのこと文章構成力、論理的思考力につながり、このような文章題を解く手助けになります。

 

 

➁心の豊かさや多様性を受け入れることに繋がる

本には、自分の経験や思考だけでは思いつかないようなアイデアや先人たちの考え、事実などが記されています。

物語を読めば、様々な登場人物の気持ちや体験に触れることになります。

 

そこで得た知恵や知識、心動かされる経験が子どもたちを助けてくれることがきっとあるはずです。(例えば、アドラーの考えに触れて人間関係について思い直すようになったとか)

そして、本から世の中には色んな考えがあることを知ることで多様性を受け入れることにも繋がります。

そうすることで、様々な視点から物事を見ることができるようになることもあるかもしれません。

 

本が心の拠り所の1つになったり、世界を広げるツールになったりすることを知っている、実感することができればこんなに素敵なことはないなと思います。

 

③意思疎通をスムーズにできる

①で読書を通じて読解力、文章構成力、想像力を養うことができると述べましたが、この力が人とのコミュニケーションをとる一助になると考えています。

自分の考えや想いを相手が齟齬なく、気持ちよく受け取るためには伝え方が大切ですが、その伝え方に読書で培った力が大きく寄与するのではと考えています。

 

読書の良さは、ここでは伝えきれないほどたくさんありますが、子どもたちには是非読書から沢山の恩恵を享受してより良い社会を構成していく一員として活躍してほしいと願っています。

だからこそ、本が子どもたちにとって今以上に身近なものになるようなきっかけをきりんアフタースクールで掴んでほしいと考えています。

 

読書環境を整えるための一歩

このような想いがあり、先日スタッフが集まって読書環境をどう整備していくのか意見交換を行いました。

「子どもたちがゆったり本を読めるスペースがあったらいいな」

「国語の教材に出てくる本を揃えるといいかも」

など様々な意見が繰り広げられました。

 

できることから地道に1個ずつ積み上げていきたいと思います。

初めの一歩として、2月はオリジナルの国語の学習教材で扱われている本の収集からはじめていきます。

 

この取り組みを進めていくなかで、色んな課題が出てくるかと思いますが、温かく見守っていただけると嬉しいです。

 

それでは、また。

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