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本と出会える環境を創る

執筆者の写真: 原口日加里原口日加里

こんにちは。原口です。

 

民間学童きりんアフタースクールでは、子どもたちが自らの意志で考え、選択・決定できるよう、遊びや学びの場づくりを日々試行錯誤しています!

 

きりんアフタースクールでは、昨年の10月に学習室と図書室を兼ねたスペースが完成しました。

それを機に、本の収集や本のリクエストボックス設置、学習時間内での読書の推進など、子どもたちが本に触れる仕組みを作り続けてきました。


600冊ほどの本がきりんアフタースクールにはあります


その中で、うまくいかないことや仕組み化できずに止まってしまうことも多々ありましたが、6月から新たな取り組みをするのでそのご報告と、きりんアフタースクールで読書を大切にしたい“想い“を改めてお伝えしたいと思います。



読書嫌いの私だったから染みる読書の価値

私はこの1年が、人生で一番本を読んでいる時期と言っても過言ではありません。(たまに小休憩していますが)


「読書はした方がいいよ~」と子どものころから親や周りの大人たちから言われ続けていましたが、“読書=退屈”と思い込んでいた私にはその言葉が響くことがありませんでした。


そんな私が、昨年からは学びや癒しを求めて本を読むようになって気づいたことがあります。


“本からどっぷりと知識を得ることで世界を見る視点が変わる”

“YouTubeをだらだら見るよりも有意義な時間を過ごすことができる”


驚くほど月並みな感想ですが、時間をかけて本から抽出した“何か”は手軽に得た知識よりも自分の血肉になっていく感覚があり、その充実感が心地いいのかもしれません。


このような気づきを幼少期に体験しておくと、その後の人生に与えるインパクトはかなり大きいものになるはずです。


読書の良さを理解している大人は”本は人生をより良いものにしてくれる”ことを知っているからこそ、子どもたちに「読書をした方がいいよ」と伝えていくのだと思います。



きりんアフタースクールで出来ること

しかしながら、本の楽しさに気づいていない子どもにとって、楽しいことが他に山ほどあるなかで「本を読んだ方がいい」という一言など心にしみるわけもないのです。


だからこそ、周りにいる大人の役割として子どもたちが本に触れる機会を創ることには大きな価値があると感じています。



このような想いがあり、きりんアフタースクールでは今月から独自のプリント教材を扱っている国語の学習時間に読書を取り入れる取り組みを行っていきます。


そもそも、きりんアフタースクールの国語教材は、子どもたちが教材で扱っている物語の続きが気になった結果、本を読むことにつなげたいという意図のもと作成されたものです。


そのため、そこに読書の時間を組み込んでしまうというのは、その意図を十分に満たすことになるのです。


読書の記録ができるものを用意しました(改良中です)



A君の変化

数名の子どもたちには、すでに上記の取り組みを行ってもらっています。


2年生のA君には1か月間、国語のプリント教材で扱っている本を渡して「本を読んでもいいんだよ」と伝えていましたが、「本は読まずにプリントをする!!」と言って、読書をすることはありませんでした。


それでも、「いつか読んでくれるといいな~」と思いながら、本をA君に渡し続けていると、、、


「いつも学習にかかる時間が13分だから、その時間内で読めるだけなら読もうかな」

と言って読書を始めました。


もしかしたら、読書をいつでもできる環境と本を勧めてくる大人の存在が、じわりじわりと読書に興味を持つきっかけになったのかもしれません。

いつか、小さくも価値のあるこの取り組みが、子どもたちにとって本を好きになるきっかけになれば本当に嬉しく思います。


飾ってあった「ゴッホの絵本」が気になってパラパラめくって読んでいました



さいごに

このような取り組みも試行錯誤しながらになるとは思いますが、保護者の皆様には温かく見守っていただけたら嬉しいです。


子どもたちの未来が、本の力でより一層輝きを増すものになることを願って、本に触れる機会をこれからもどんどん創っていきます。


何か素敵なアイデアがありましたらお声がけいただけますと幸いです。

それでは、また。

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