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「ねえ、私しらなかった!」

こんにちは、森本と言います。


福岡で「教育をおもしろくする」というスローガンのもと、民間学童きりんアフタースクールを運営しています。


放課後の子どもたちの時間をいかに有意義にできるか、探究的な学びを届けられるか、みんなで頑張っています。


さて、昨日とても印象的な出来事があったので今日はそのことを少し整理して書いてみます。ある女の子が「ねえ、私しらなかった!」と私に訴えかけてきたのです。


よく分からないけどとりあえず体験してみることが「好き」につながることがあるよね、というお話です。


「好き」を見つける。「好き」を深める時間。


きりんアフタースクールでは、「クリエイティブタイム」という時間を設けています。子どもたちと一緒に月ごとにテーマを設けながら、様々な体験をする時間です。




アフタースクールのコンセプトの1つに「好き」を創るというものがあります。様々な体験を通して、自分の好きや嫌い、得意不得意を子どもたち自らが自覚していけるようになってほしいという願いです。


「クリエイティブタイム」はアフタースクールの中では、「好き」を創ることを狙っているプログラムの1つになります。


先月からは「冬」にちなんだテーマで、活動の1つとして竹を使ってむかしあそびをするためのおもちゃや箸といった道具を自作することから始めています。


竹を通して、竹を切る体験を通して道具を扱う知識と経験、五感で竹の匂いや触感を知る体験、実際に自分で作ってもので遊べる喜び等、子どもたちはさまざまなものを感じてくれていると信じています。





竹でつくった「竹ぽっくり」で子どもたちは毎日遊んでいます。



「ねえ、私しらなかった!」


今日の本題はここからです。


昨日、アフタースクールで子どもたちの宿題や基礎学習指導をするために子どもたちの様子を見守っていたときのことです。


ある1人の女の子が私のところに駆け寄ってきて、突然堰を切ったように話し始めました。


「ねえ、私クリエイティブタイムがこんなに楽しいって知らなかった。今までよくわからなくて参加しないってずっと言ってたけど、やってみたらすっごい楽しい。だから、今日もクリエイティブタイムに行く!」


私はとってもうれしい気持ちになりました。


どこか不安な気持ちが強くて、何事にも慎重な子でした。失敗をしたくないから、まず失敗しない選択をしていたように思います。


上述した竹を使ったプログラムを始めた頃からでしょうか。彼女は毎回クリエイティブタイムに参加し、今日は何をするんだろうと目を輝かせて取り組んでいるように見えていました。




好奇心が爆発した瞬間です。


彼女の姿から私は2つの気づきを得ています。1つ目は子どもの在り方について、そしてもう1つは子どもに伴走する大人としての在り方についてです。


まず1つ目。


何が好きか嫌いか分からないうちは食わず嫌いせず手当たり次第やってみるのも正解ということです。


まだ体験自体が少ない子どもたちは、自分の好き嫌いについてかなり感覚で判断しています。「なんとなく」おもしろくなさそう、という理由で取り組むことを辞めてしまっているケースが多いのではないでしょうか。


しかし、実際はやってみたらおもしろかったということは多々あります。そこで経験したことが「好き」につながり、新たに学びを深めていきたいことの発見につながるのだとあらためて感じています。


そして2つ目。


大人の在り方として、子どもが「やってみたい」と思うまで待つことの大切さです。


あれこれ考えて準備していても、子どもたちの中には必ず「やりたくない」という子が一定数います。そこを色んな見せ方をしながら、内容に変化をつけながら子どもたちに提示をしていきます。


準備をする側としては、「今回のやつ本当におもしろいからやろうよ」という気持ちになることもしばしば。しかし、それはあくまで大人の都合です。声はかけますが、やりたくない子はいるのです。


そこを「とりあえずやってみよう」と参加してもらうのか「いいよ、また今度やろう」とするのかのどちらかが正解というわけではないと思っています。在り方の問題です。


私たちは子どもの自己選択・自己決定を大事にしながら、子どもが「やってみたい」と思うまで待つ。働きかけ続ける。


ここを大事にしたいなと再認識しました。




いかがでしょうか。


ある女の子の話した言葉から、きりんアフタースクールでの「好き」を創る活動、そこからの気づきを整理してみました。


ちなみに、彼女が話してくれた後、私は「そっか、そう感じてくれてうれしいよ。今日も楽しんでね。」と笑顔で送り出しました。


すべての子に今感じている気持ちがあります。そこをスタッフみんなでしっかり受け止めていきたいなと思います。


それでは、また!


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