こんにちは。原口です。
民間学童きりんアフタースクールでは、子どもたちが自らの意志で考え、選択・決定できるよう、遊びや学びの場づくりを日々試行錯誤しています!
CAN!Pには、育てたい子ども像として「自立した学習者」を掲げています。
今回は、子どもたちが「自立した学習者」へ向かうための関りの一部をお伝えできればと思います。

「自立した学習者」になるための要素
きりんアフタースクールには独自の国語・算数プリントを学習する時間を設けています。
この学習時間が「自立した学習者」へ成長する時間になるよう、指導や空間づくりを試行錯誤しています。
そもそも「自立した学習者」とはどんな状態なのか?スタッフと話し合い、以下の3つの要素に絞りました。
①自分で学習のスイッチを入れることができる状態
➁自分でその日のゴールを決めることができる状態
③自分でその日の振り返りができる状態
これら①~③のサイクルを自分で回すことができるようになることを「自立した学習者」と定義しました。

「自立した学習者」の3要素を表した図
子どもたちが「自立した学習者」に育っていくことには、大きな価値があると考えています。
子どもたちはこれからの人生で、「なりたい自分になる」ために学ぶことが必要になるケースは多くあるんじゃないかなと思っています。
例えば、「英語を話せるようになりたい」「趣味のお菓子作りをもっと上達させたい」など勉強に限らず、自己実現するために学ぶことは人生で数多く訪れます。
その「学び」を自分で組み立てられるようになれば、いつどんな場面でも自ら学び続け、なりたい自分に近づくことができます。
しかしながら、「自立した学習者」の3要素を1人で習得したり、遂行したりするのはかなり難しいことです。(大人だって難しいですよね。)
だからこそ、スタッフが子どもたちの伴走者となり、これらの要素を習得する手助けを行うのです。
学習スイッチ君のはどこにある?
この2週間、「①自分で学習のスイッチを入れることができる状態」を強化するため、子どもたちに掲示物を使いながら「スイッチ入れた?」と問いかけることを意識的に取り入れました。

学習室前のドアに掲示しています
その結果、子どもたちは様々な反応を見せてくれました。
掲示物を見た瞬間にピタッと止まり、一息ついて学習室に入ってくる子
背中にあるらしい、やる気スイッチを押してから入ってくる子(やる気スイッチが背中にあるのは世代共通なのでしょうか?)
「スイッチを押して~」とスタッフに頼む子
など、自分に合った方法で学習スイッチを入れているようでした。
これまで学習スイッチになかなか入りにくかった子も、掲示物を見ることで気持ちを切り替える瞬間が見られました。(可視化する大切さを実感しました。。。)
学習スイッチを自分で入れることができるようになれば、たとえ場所が変わっても自分で学習のスタートを切ることができます。
そして、この力は一生使える宝物になると思うのです。

学習スイッチ入ってます!!
さいごに
「自立した学習者」になるためには自分の思考を言語化する能力も必要であり、その習得を含め、時間がかかると考えています。
これからも、子どもたちとの対話を重ねながら「自立した学習者」を共に目指して伴走していきたいと思います。
今回は「自立した学習者」の1つの要素について、子どもたちの様子を交えながらお伝えしましたが、他の2つの要素についてもどこかで詳しくお伝えできればと思います。
それでは、また。
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