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執筆者の写真平田美枝

成長を実感すること

こんにちは、平田です。


アフタースクールの4年生以上の子たちは自己調整学習というやり方で学習を進めています。

「見通す(目標を決める、学習を計画する)→実行する→振り返る」というサイクルで学習を進めています。

その中の一つである“振り返り”は、子どもたちにとって自分に対する認識を高め、次のステップに進むための貴重な機会となっています。


今回は、先日子どもたちと行った振り返りによって得られた気づきをお伝えします。

 

A君の変化と気づき

A君は、振り返りに「今日は気づきがない。先週と同じ学習内容をしたから。」と書いていました。

しかし、その日わたしは、A君は先週と今週で変化しているなと感じていました。


A君が行った学習内容は先週と同じでしたが、実は、宿題に取り組んだ後、「今日はプリントではなくて続けてこの宿題に取り組みたい。」とわたしに提案し、宿題に取り組んだのでした。(その日やる予定だったプリントの内容と学校の宿題は同じ「小数のわり算」の内容でした。)

その日A君は、学校の宿題(計算ドリル4ページ分ほど)を数日後の提出期限までにやり切らなければなりませんでしたが、習い事の関係でやる時間を確保することが難しい状況でした。 


そこで、A君は、自分の学習に見通しをもち、今日から計画的に取り組むことが必要だと判断して、学習を計画していたのでした。


わたしは、振り返りに「今日は気づきがない」と書いたA君に、「学習の見通しがついてきた」という成長を伝えました。

A君は「たしかに!」と自分の変化と成長に気づくことができました。

今回A君は、自ら気づいたのではなかったですが、わたしと一緒に行った振り返りを通して自分の成長を認識することができました。


Bちゃんの変化と気づき

Bちゃんは以前は友達に話しかけてしまうことがありましたが、最近は一人で机に座って学習しています。

Bちゃんは、振り返りに「集中して速くすることができた。」と書いていました。

それを見てわたしは「そうだよね。Bちゃんは前よりも学習に集中して取り組めるようになったよね。どうしてそう変われたんだと思う?」と質問しました。


Bちゃんは、「友達としゃべって集中していなかったときの自分が、よくないと思うようになった。

学習時間の使い方にめりはりをつけた方がいいと思う。最近勉強が楽しくなってきた。」と答えました。


Bちゃんは自己評価を通じて自分の変化に気づき、成長を実感していたのです。

Bちゃんは友達との会話から学習に集中できなかった経験を振り返り、学習時間の効率的な使い方に意識を向けるようになっていました。

その結果、勉強が楽しくなり、自分の成長を実感していることがうかがえました。

 

最後に

子どもたちが振り返りをすることは、学習と成長にとってとても有効だと考えています。

振り返りを通して、子どもは自己の成長を実感することができます。過去の自分と比較して、どれだけ進歩したかを振り返ることで、学習へのモチベーションが保たれ、目標に向かって努力する意欲が高まります。


A君とBちゃんは、振り返りの時間の中で、自分に対する認識を高め、自分の成長を実感することができました。


この2人がまた次のステップに向けて進んでいくことを応援しています!

これからも子ども達の成長を見守りながら、アフター振り返りを大切にしていきたいと思います。

 

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