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「ホンモノに触れる」ことの価値

こんにちは。原口です。

 

民間学童きりんアフタースクールでは、子どもたちが自ら考え・選択・決定できるよう、遊びや学びの場づくりを日々試行錯誤しています! 

 

きりんアフタースクールでは、月ごとにテーマを決めて「好き」を見つける体験活動をおこなう「クリエイティブタイム」を設けています。

このクリエイティブタイムでは子どもたちがホンモノに触れて五感を使う場面が多くあります。

今日は、科学実験で「ホンモノに触れた」子どもたちの様子とそこから感じたことをお届けします。

 

五感で感じて生まれるもの

今週は、クリエイティブタイムで紫キャベツを使った実験を行いました。

これは、紫キャベツから抽出した紫色の液体がレモン汁や石鹸水を混ぜると色が変化するという実験です。



 

私自身、初めてこの実験を実施したのですが、思い返せば紫キャベツの実験は小学校の教科書の【補足】として書かれていたり、自由研究の本で紹介されていたりと「気になってはいるけど試せなかったもの」の1つでした。

これまでに教科書や動画でこの実験を見ることはあっても実際に混ぜてみる、変化を見てみるというのは自分にとって新たな発見や感覚を刺激するものでした。

 

それは子どもたちも同じで、「ホンモノに触れる」ことで感じるものが沢山あったんだろうなぁと実感しています。

実際に、子どもたちからはこんな言葉が出てきました。

「レモンもトマトもピンク色だけどこっちの方がちょっとだけ濃い!」

「これってトマトの種の色なんじゃない?」

「なんかこれ変なにおいする~」

「この色水を混ぜてみたらどうなるんだろう?」

「混ぜてみたら入浴剤みたいないい匂いになった!匂ってみて!!」

 

ホンモノに触れたからこそ、五感をフルに使って感じ、そこで新たな疑問が生まれ、実際に試してみることができる。

そんな場面を見ることができました。

 



そして、気になることを試すことができる、様々なホンモノに出会えるきっかけがある環境で過ごしている子どもたちがとても羨ましく思います。

 

きりんアフタースクールだからこそ

子どもたちは日常的にYouTubeなど、あらゆる情報源から知識に触れています。

その知識から世界が広がったり、好奇心を満たしてくれたりと本当に便利でいい世の中になったなぁとつくづく感じます。

 

ただ、画面上で実験を見るだけで今回のような子どもたちの「問い」は出てきたのでしょうか?

ホンモノに触れたからこそ出てきた問い、仲間がいたからこそ思いついた問いなど、こんな類の問いを出すことはきっと難しいでしょう。

色んな体験ができる環境、一緒に体験を楽しむ仲間がいる環境があるきりんアフタースクールならではの良さなのではないでしょうか。

 

前述しているように、クリエイティブタイムには子どもたちが「好き」を見つけることができるよう経験を増やす意味合いがあります。

それに加えて、ホンモノに触れたときに感じた「!」の鮮度がいいときに生まれた「なんでこうなるんだろう?」の疑問や「こんなことしてみたらどんな風になるのかな?」の試行錯誤が人生を通して使える思考力や行動力に繋がっていくと考えています。

 

子どもたちの「!」が生まれた瞬間に伴走者としてどんなことができるのか?逆にしないのか?日々自分の言動に問いを投げかけながら、これからも子どもたちとホンモノに触れる体験を重ねていきたいと思います。

 

それでは、また。

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