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「親の期待と子どもの気持ちってちがうことがあるよね」という話

こんにちは、きりんアフタースクールの森本です。


福岡市城南区で民間の学童保育を運営しています。「学び」「好き」「環境」の“3つを創る”というコンセプトのもと放課後の子どもたちの育ちの場をつくっています。


さて、私たちの大きなビジョンのひとつに「各ご家庭の子育ての応援」というのがあったりします。アフタースクールという性質上、子どもたちの生活面の悩みや課題も保護者の方と一緒に共有しながら前に進んでいくことを大事にしています。


今日は私自身の子育ての経験もシェアしつつ、親としてどんな気持ちで子どもに向き合っていくとよさそうか書いてみたいと思います。


「親の期待と子どもの気持ちってずれることがあるけど、当たり前だよね」というお話です。


子育ては難しくもあり、楽しくもある


そもそものスタンスを先に提示しておきたいのですが、私も1人の親として「子育て難しいなぁ」と思っていますし、常に我が子のことでは何かしら悩んでいます。


立場上、“先生”と呼ばれてしまうので、よく保護者の方からは「先生でも悩まれているんですか!?」と驚かれることもありますが、世のお父さん・お母さんと同じく葛藤を抱えていたりします。


しかし、その中に子どもの育ちを感じる瞬間があったり、あれこれ悩む時間も楽しい時間だなぁと思えていたりします。


冬休みの宿題をまったくしない我が子


先日の冬休みの宿題のことです。


小4の息子がいるのですが、妻がどれだけ事前に声をかけていても最終日の夜まで取り掛かろうとしませんでした。私としてはいつものことなので、「宿題をしないで持って行く」ことも彼の選択だと考えどうするかは任せるようにしました。


私からのメッセージは「自分で決めてなんとかしろ」ということを伝えました。


結果的に、最終日の夜ギリギリになって残っている分を終わらせ、なんとかかんとか提出をしたようです。


一方、妻としては「早め早めに取り掛かっておく方がいいのに、、、」という気持ちがあることもよく理解できます。


ここには、

・ある程度「先々こうなるだろうな」と予測できる大人としての経験則

・先に終わらせておくほうが見守る自分自身の気持ちが安心する


という大きく2つの気持ちが働いているのだと思います。

しかし、子どもは我が子と言えどまったく別の人格ですから、同じような気持ちでは動かないものです。


一方で、先日金曜日の夜遅くに急に「することないし先に宿題でもしとくか」と自分から1人で宿題に取り組みだしたことがありました。


先ほどの冬休みの例でいくと、「学校から帰ってすぐにやっておければ土日がラクなのに」と大人はつい思ってしまいます。

しかし、子どもには子どもたちの世界があり、昼間は昼間で思い切りやりたいことがあるものです。

息子の例でいくと、その気持ちが満たされたからこそ、勝手に宿題に取り組みだしたのではないかなと思っています。


「こうあってほしい」をどこまで伝えるとよいのか


子どもたち1人ひとりにやりたいことと、やりたくないことがあります。

親としてやってほしいことと、やってほしくないことがあります。


「こうしなさい」と押し付けるのではなく、どう子どもたちの気持ちや考えを引き出し、尊重しながら関わっていくのかというのは非常に悩ましいところです。


私たちもアフタースクールの中での子どもたちとの関わりで悩む部分は、まさにこのあたりだったりします。

何でも自由にして、子どもたちの言いなりになるのも違います。


私たちの活動の場合は、「〇〇の条件の中ならOKだよ」といったように、置かれている環境の中でできる選択肢や条件を提示して子どもたちと一緒に考えるようにしたりしています。


子どもたちの気持ちを汲み取りつつ、「こんな感じだといいかもね」と方向づけをするイメージです。



とはいえ、親子のやりとりでは諸々感情も入るのでそう簡単ではありません。

そのときに親としての期待と子どもの気持ちは基本的にはずれていると思っておく方がよさそうです。


それを理解したうえで、親としてどんな期待を込めて、どんなメッセージを届けるのか。



私も悩みながら前に進んでいきたいと思います。

何かご相談があればいつでもお気軽にお声かけください。


では、また。

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